ネットで当記事のタイトル『消費者金融クレカの支払いができない時の対処法』のような検索をすると、まず自己破産や債務整理といった弁護士事務所や司法書士事務所の記事が検索上位に出てくる。それは、ただの債務整理を生業にしている弁護士やら司法書士の宣伝だ。彼らは債務者を脅して自己破産した方がいいと声高にいうのだが、それは単純に手数料欲しさからで、真実ではない。Googleもこのあたりは専門性重視という偏重で、そんなクソみたいな記事を検索上位にしている。借金を返せない時の対処法は他にもたくさんあるし、何より「私たちしかできません」というような論調で自己破産を紹介しているが、自己破産なんてのは家庭裁判所に行き手続きすれば自分でも簡単にできる。
これだからネットは信用できないと言われるのだ。私だけは本当のことを書こうと思う。だから金がなくても、消費者金融やクレジットカードの支払いができなくても、何の心配もいらない。
今回は、返す金がない時の真実の心構えと現実的な対処法を紹介する。
借金返済できない時の対処法
私自身も昔は当たり前の常識人だったから、借りた金は期日にちゃんと返す、そうしないと社会的な何かマイナスがあると思い込んでいた。
だが、真実は違ったのだ。
ある日、BARに飲みに行ったときに衝撃の事実を知った。小さなBARのカウンターに、50代くらいの羽振りがよさそうな男性客が座っていた。経緯は忘れたが、なぜか借金の話になった。その男性は「私は1億くらい借金があるけど、全く払っていません」と言ったのだ。「取り立てとか来ないんですか?」と質問すると、「来るけど、ないものは払えないで追い返すよ。まあたまにちょっと余裕がある時は払うけどね」と言うのだ。「そんなんで大丈夫なんですか?」と聞くと、「だって払う金がないんだから仕方ないじゃん、ガハハ」と豪快に笑ってのけたのだ。
当時のまだ若かった私は「本当にそんなことがあるのか、いつもの酔客の戯言だろうか」と半信半疑で聞いていたのだが、最近になってそれが真実だと確信に変わった。その契機となったのがdカードのクソ野郎だった。このことはいつか別記事で糾弾したいが、かいつまんで説明するとアプリ上でリボ払いになっていると思っていたものが一括返済になっていて、1か月にに24万円という高額請求がきたのだ。預貯金も全くないから払えるわけもなく、dカードに問い合わせするも「返済方法は変えられない」「あとは債権回収会社と話してくれ」と馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返すだけだった。その債権回収会社ニッカンというのがまた曲者でどうやってもリアルな人間と話が出来ず音声案内だけという…長くなるからこのへんで終わるが、まあこんなことがあり24万円を払えないまま、半年以上に渡り月に2回くらい一括払いの請求書が届いているというわけだ。
実際、もう半年以上払っていない状況でどうなっているのかというと、特に何の問題もない。もちろんdカードは止まったが、他のカードやサラ金は止められていない。1つでも遅れたらブラックリストに載るんじゃなかったのか?あのブラックリストって何の都市伝説だったんだ…。今までの常識人であった自分が恥ずかしくなった。この件であの時の男性客の話を思い出したというわけだ。
前置きはこれくらいにして、本題に移ろう。
まず金がなくて借金が返済できない時の対処法には、2つの種類がある。一つは心構え、もう一つは現実的な対処法だ。
まずは心構えから説明しよう。
借金が返せない時の心構え
まず一番はじめに心の中心に置いてほしいのは、「金がなくても心は錦」という言葉である。とかく現代人は金がないと表情は曇り、うつむきやすく、行動力は減退し、鬱っぽくなりやすいのだが、何も気にしなくていい。特に借金を払わなければ生活できるのなら、なおのこと問題ない。払わなければいいだけだ。
能天気くらいで丁度いい。金がない。今月は支払いができない。まあ仕方ない。くらいでいい。私は就職氷河期世代でありブルーハーツ世代でもあるから、金がない時にいつも『首つり台から』という歌を思い出す。
歌詞のフレーズに良い表現があるのだ。
お金のために苦しまないで 歴史に残る風来坊になるよ
※『首つり台から』は以前当サイトで紹介した名曲『ナビゲーター』と同じアルバム『Bust Waste Hip』に入っている。
特に生真面目な社会に洗脳されている現代人は、必ず期日までに払う必要があると思い込んでいるがそんなことはない。今月は借金を払わないという選択肢もある。払わないことで鬱にならずに幸福になれるならその方がいい。今月は無理だから来月から払おう、という謙虚な気持ちが大切だ。そもそも、わざわざ自己破産する必要もない。踏み倒すつもりはないのだから。ただ今月は金がないから来月から払う、それだけだ。来月も払えないなら再来月に払えばいい。再来月も無理なら再々来月に払えばいいのだ。このような時間軸のふり幅があると気持ちに余裕もできる。借金はあってもないようなもので、気持ちもグッと楽になるだろう。
・支払日に遅れてはいけないという強迫観念を持っている。
・金はないけど無理してでも借金を返済。
・借金返済したせいで食べるものにも困る。
・借金を返済したら、もう何もできない。
とにかく払えないからと嘆くことはない。払える時に払えばいい。
さて心構えはこんなところである。次に現実的な対処法を紹介する。
支払いできない時(借金滞納時)の現実的な対処法
昔『金なら返せん』という大川興業の映画があったが、今どきはあのようなヤクザが乗り込んでくるような取り立てはないから、そこは安心してほしい。
「今月は払えないから無理でーす」という風に、こちら(債務者)の心構えはできている。ならば、あとはあちらさん(債権者)がどうするかだけなのだが、結論から言うと、こちらはすべて受け身でいい。自己破産ってのは、どちらかというと能動的で斬られる前に斬るみたいなニュアンスがあるが、私が提唱する現実的な対処法はただ単純に流れに任せる、いわば合気道みたいなものだ。
電話での催促への対処法
支払期日を過ぎて1週間ほどすると電話がかかってくる会社もあるだろう。その時は出てもいいし、出なくてもいい、気分次第で大丈夫だ。というのもこちらとしては相手の用件はわかっているのだからわざわざ改めて聞くまでもないのだ。ただあちらにはこちらがなぜ支払っていないのかがわからないから電話をかけてきているというわけで、用事があるのはあちらさんである。で、あちらさんの電話に出たとしてもどうにもならない。というのもあちらさんは雇われのオペレーターで言うことは決まっている。人間の言葉を使っているけれどAI自動音声と変わらない。話し合いができる人間ではないのだ。となると「今月は無理だから来月払うつもりでーす」と説明したところで、埒が明かない。電話に出ようと出まいと結果は同じで、その数日後に督促状が届くだけだ。
督促状への対処法
振込用紙のところもあれば、何日までに口座に入金してくれなどあるが、実際のところそれを見ても仕方ない。1通目は大体月末くらいの設定だから、私たちは、まだ金がないのだ。あるとすれば来月以降だ。となれば封を開けたとて、結果は同じだ。ただゴミ箱に捨てるだけだ。
ようやく意味ある督促状になるのは、2通目以降からだろう。払えそうな時期に封を開ければいい。ここでポイントだが、記載されている請求金額の全額が無理なら一部でも振り込めばいい。振込用紙にも銀行口座が書いてあるからそこに振り込めばいい。そうすると一応払った安心感がある。ただこの方法は、すでに止まっているカードやサラ金などへの対処法だ。さすがに支払日に1か月以上遅れると止まるから、止められたくないカードだけ払う作戦もある。
詳しく説明しよう。
止まっていないカードやローンだけ払う作戦
まず肝に銘じておいてほしいことは、すでに止まっているカードなら支払期日はあってないものに等しい。ちゃんと払っても適当に払っていても結果は同じだ。どのみち使えないのだから。ただまだ止まっていないカードになると、話が変わってくる。支払いが遅れたら止まる。まだ使えるということは、支払えば支払った分、すぐに使えるわけだ。まだ枠が多めに残っているなら利息分だけ減るとしても、期日に支払う価値がある。
ポイントとしてはこうだ。
・止まっているカードやローンは無視。
・止まってもいい程度のカードやローンも無視。
・ちゃんと払う必要があるとしたら、まだ止まっていないカードやローンだけ。
全部払っていたらお金が足りない時は、このように優先順位をつけることをおススメする。
それよりももっと大事な優先順位は生活資金である。
借金は後回しでいい。何はともあれ家賃、光熱費だけは払うこと
生真面目な人間ほど家賃や光熱費を後回しにしてまで、借金を払うことがあるが、これだけは金輪際やめるべきだ。まず住む場所を確保し、健康で文化的な最低限度の生活を送るためのお金が最優先される。
1.家賃
2.光熱費
まずはこの順番で、あとは食費、生活用品、たばこ代、酒代と続く。とにかく自分が快適な暮らしをすることをはじめに考える。借金返済はその後の残りだ。よく預貯金は使う前にはじめに口座に入金みたいな貯金術があるが、借金になるとその逆でいいのだ。最後の最後、余力があれば。家賃や光熱費も払えないとなると、これは働いていないのだろうから、正規の理由があれば生活保護なりを申請するしかない。ただ今回は記事のテーマに反するのでそこまでは言及しない。
自己破産より滞納の方がいい理由
自己破産すれば借金がなくなる。滞納すれば借金は残る。ただそれだけのように見えるが、滞納なら払えばもとに戻るが、自己破産になると数年はかかる。単純に払えない時は払わないのだから、借金があろうとなかろうと自己破産時と生活自体は変わらない。どちらがいいのかは言うまでもないだろう。
ただこの対処法は本当に金がなくて借金が払えない時の方法であって、金があるのに払わないということではない。預貯金や資産があって半年以上払わない場合は差し押さえがあるだろう。
まとめ
今回は、借金返済できない時の現実的な対処法を紹介した。
最後にまとめると、まず大前提として借金は払える時に払うものである。そのうえで、大事なことは以下になる。
・家賃、光熱費優先。
・生きている実感が持てる嗜好品優先。(例:たばこ、酒、たまの外食代)
・止まっているカードやローンの場合、何となくの期日をこちらで決めて気長に支払う。
・止まっていないカードやローンで止められたくないものだけ、ちゃんと払う。※逆にいうと、止められてもいいものは適当でいい。
どうせこの記事は冒頭の理由で検索上位には載らない記事だから、誰にも読まれないかもしれないが、個人的な理由で書いた。私は金に困っている。困っているから考えた。もし私と同じように借金返済に困っている人がいたら、少しは参考になるだろう。
これは、ただの借金の話ではない。資本主義の末期のような現代社会で生きる私たちが、今度こそ本当の風来坊になる方法でもある。



