戦争

戦争を描いた小説、映画、人物、事件を通して、極限状態に置かれた人間と社会を読む。

戦場そのものだけでなく、国家、思想、暴力、生存、敗戦、戦後まで、戦争が人間に残したものを考える。

書物私論

村上龍『半島を出よ』はなぜリアルなのか|福岡が“日本ではなくなる日”

村上龍『半島を出よ』はなぜリアルで怖いのか。福岡を舞台にした“もしも”の物語から、国家と都市の関係、見捨てられる現実を考察します。
書物私論

小野田少尉は本当に終戦を知らなかったのか|嘘と真実、ルバング島で起きたこと

小野田寛郎元少尉は本当に終戦を知らなかったのか。それとも知りながら山を下りなかったのか。津田信『幻想の英雄』、ルバング島民の被害、マルコス大統領による恩赦から、小野田少尉をめぐる嘘と真実を整理する。
映画解読

映画『ゆきゆきて、神軍』日本軍「人肉事件」を追った禁断の記録

日本軍は本当に人を食べたのか。映画『ゆきゆきて、神軍』は、ニューギニア戦線で起きた人肉事件を元兵士・奥崎謙三が追及する衝撃のドキュメンタリー。白豚・黒豚・代用豚という隠語が示す、戦争の最終タブーに迫る。
書物私論

坂口安吾『堕落論』を読む|一般的な生活など存在しない

坂口安吾『堕落論』の本質はどこにあるのか。実はその核心は『日本文化私観』にある。なぜ安吾の言葉は今も刺さるのかを読み解く。
映画解読

奥崎謙三とは何者だったのか|神軍平等兵を名乗り、戦争責任を追及した男

奥崎謙三とは何者だったのか。『ゆきゆきて、神軍』で知られる元陸軍兵士は、ニューギニア戦線の経験から戦争責任を追及し、「神軍平等兵」を名乗った。反天皇制、アナーキズム、選挙出馬、暴力事件まで含め、奥崎謙三の思想と危うさを整理する。
映画解読

映画『ランボー』はなぜ悲しいのか|戦場から帰れなかった男

映画『ランボー』は単なるアクション映画ではない。原題『First Blood』の意味、ベトナム帰還兵のPTSD、最後に泣き崩れる理由、原作小説との違いから、戦場から帰れなかった男の悲劇を読み解く。
書物私論

横井庄一はなぜ28年間グアムに潜伏したのか|赤紙による召集から帰国後の生涯

横井庄一は職業軍人ではなく、仕立て職人から赤紙で召集された兵士だった。グアム島での戦闘、28年間の潜伏生活、食料や衣服、発見と帰国、「恥ずかしながら」の言葉、結婚、参院選出馬、死去、記念館閉館までを時系列でたどる。
書物私論

村上龍『五分後の世界』とは何か|なぜベトナムは諦めず、日本は諦めたのか

村上龍『五分後の世界』をベトナム戦争と重ねて考える。なぜベトナムは諦めず、日本は1945年に降伏したのか。もし日本が地下へ潜りゲリラ戦を続けていたら、アメリカが先に諦める可能性はあったのか。作品が描く「敗北しても終わらなかった日本」を読み解く。