絶体絶命のピンチのなか、太郎左衛門は立ち上がった。
頭上に高々と剣をかまえ、ゆっくりと次郎右衛門と対峙する。
そうなると当然、騒ぎを聞きつけた三郎横衛門もお出ましだ。
しかし、その頃、四郎縦衛門はといえば…。
主人公について
この場合、まずはじめに太郎左衛門が登場することで、てっきり太郎左衛門が主人公と思う。
しかし、本当の主人公は、最後に現れた四郎縦衛門だ。
と、思いきや、まだわからない。
次の文章で、こうなる。
しかし、その頃、四郎縦衛門は、この物語の真の主人公であるワン女王陛下の元を訪れていた。
舞台背景について
当初、誰もが日本が舞台だと思っていたはずだ。
しかし、突如ワン女王陛下が現れたことで、「いや待てよ、ここは日本ではないかもしれない」と疑いをもちはじめる。
次の文章は、こうなる。
ワン女王陛下の宮殿は、太陽系ではない星にあった。
そうなると「現代劇かと思ったらSF?」となる。
時間について
さらに次の文章で、SF度が増す。
今年、800歳にあるワン女王陛下の前にくると、さすがの四郎縦衛門も跪くしかなかった。
なにしろ四郎縦衛門はまだ350歳程度の若輩者だからだ。
時間の感覚が現実世界と違うことに気づく。
さらに次の文章にいくと、こうある。
生命について
ワン女王陛下は、ドロドロのアメーバ状で3メートル以上もある体を揺らして笑った。
そう、主人公は人間ですらない。
完全なるSF小説である。
まとめ
太郎、次郎、三郎、四郎、そしてワン女王陛下。
今のところここまでだ。
まあ、ゆっくり考えよう。