人に親切をすることは当たり前だと思って生きてきた。親切をしたからといって「ありがとう」なんて望んでもいない、いや望まない事こそが親切だと思って生きてきた。
ましてや頼まれてもいないくせに、勝手に大したことない親切をして、挙句の果てに「ありがとう」を言えと強制する人などいるはずがないと思っていたのだが…。
今回は、そんな勝手に親切を押し売りして「ありがとう」を言えとねだるバカを紹介したい。
親切を押し売りして「ありがとう」を言えと強要するバカについて
事の顛末は、こうだ。
先日、ポスティングのバイト中のことだった。マンション共用部のポストを探しはじめてすぐのことだ。マンションの住人らしいおばさんに声をかけられた。
「何か探しているの?」
「小さな親切大きなお世話」
ポストを探してはいるが、ここでなければあちら程度のことだ。わざわざ聞くほどの事ではない。
ただ話しかけられた手前「別に」というわけにもいかない。
「ポストを」
「ポストはあっち」
「まあ、そうだろうな」という感想しかない。コッチでなければアッチなのだ。わかってはいるが仕方ないから、「あ、あっちでしたか」とおどけた風に言ってあげた。
するとおばさんが、こう言い放ったのだ。
押し売りして「ありがとう」を強要するバカ
「ありがとうくらい言ってよ」
勝手に話しかけてきてすぐにわかるポストの場所を教えただけで、何か親切を施したみたいな気になっているのだろう。これが噂に聞く親切の押し売りなのかと驚いた。
ただこの手のバカに付き合う気になれない、バカは無視もしくはブロックするに限る。
「あ、ありがとうございます」
おばさんは「そう」と頷き満足そうにマンションの中へと帰っていった。
なんや、あいつは…。
久しぶりにイラつくレベルのバカに遭遇した。
ツイてない。
まとめ
今回は、親切の押し売りをして「ありがとう」を強要するバカについて紹介した。
まず第一に「ありがとう」とは自発的なことで強要することではない。相手が「ありがとう」と思えば自然と口をついて出てくる言葉だ。もし「ありがとう」の言葉が無いのなら、それは「有り難くなかった」のだ。
次に親切とはもう少し大きなことを指す。今回のケースはまさに「小さな親切大きなお世話」だ。
むしろ私が最後「ありがとう」と言ってあげたことの方が親切だと言えるだろう。