本は、最も個人的な体験です。
作品の内容だけでなく、読後に残る感触や思考の揺れも含めて記します。ここでは客観的な要約よりも、私自身の読書の軌跡を大切にします。
書物私論 村上春樹訳『心臓を貫かれて』読後、世界がモノクロになるノンフィクション
『心臓を貫かれて』は、犯罪ではなく“壊れていく過程”を描いたノンフィクション。読み終えたあと、世界はモノクロに見える。重さだけが残る一冊。
書物私論 『ライ麦畑でつかまえて』とは|純粋であろうとすると精神病院に行くしかないのか
ライ麦畑でつかまえて』とはどんな小説なのか。ホールデンが嫌った大人の世界、ライ麦畑の意味、最後の療養施設をたどりながら、『純粋であろうとすると精神病院に行くしかないのか』という読後感から作品を考える。
書物私論 中原中也とは何者だったのか|たった一冊の詩集を残して30歳で死んだ詩人
中原中也とは何者だったのか。弟の死から始まった詩作、高橋新吉との出会い、長谷川泰子と小林秀雄、太宰治との接点、長男・文也の死、そして30歳で迎えた最期まで、生涯と作品を年譜に沿ってたどる。
書物私論 高橋新吉とは何者だったのか|『るす』と「五億年」、ダダから禅へ生きた詩人
「五億年経ったら帰って来る」。詩「るす」で知られる高橋新吉とは何者だったのか。愛媛での少年時代、放浪、ダダイズム、精神的危機、禅との出会い、戦争、結婚と家族、晩年まで、その生涯から高橋新吉という詩人をたどる。
書物私論 太宰治とは何者だったのか|作家名を人間として読ませた文学
太宰治とは何者だったのか。本名・津島修治、代表作、生涯を整理しながら、太宰治という作家名がなぜ一人の人間のように読まれてきたのかを考える。
書物私論 安岡正篤とは何者なのか|「活学」を説き、終戦の詔書から細木数子までつながった昭和の思想家
安岡正篤とは何者なのか。「活学」を説いた東洋思想家の生涯を、終戦の詔書、歴代首相、笹川良一、児玉誉士夫、細木数子との関係から読み解く。Netflix『地獄に堕ちるわよ』のモデル人物とのつながりも解説。
書物私論 花形敬とは何者だったのか|死因と安藤組の終わりを告げた“喧嘩師”の生涯
花形敬とは何者だったのか。安藤組の大幹部として「大江戸の鬼」と呼ばれた喧嘩師の生い立ち、学歴、伝説、なべおさみの証言、刺殺された最期、そして安藤組の終わりとの関係をたどる。
書物私論 見立真一とは何者か|関東連合元リーダーと現在の行方
見立真一とは何者なのか。関東連合元リーダー格とされる人物で、2012年の六本木フラワー事件の主犯格として国際手配され現在も逃亡中です。柴田大輔が語る「サイコパス像」、瓜田純士の証言、石元太一の主張などから人物像と現在の行方を整理します。
書物私論 宅間守とは何者だったのか|池田小事件までの人生を時系列でたどる
宅間守とは何者だったのか。附属池田小事件の犯人として知られる宅間守の出生、少年時代、家庭環境、航空自衛隊、職歴、4度の結婚、池田小を狙った理由、死刑執行までを時系列で整理する。
書物私論 中井久夫は少年Aをどう見たのか|酒鬼薔薇事件と精神鑑定の深い闇
中井久夫は神戸連続児童殺傷事件の少年Aをどう見たのか。精神鑑定、記録廃棄、『分裂病と人類』に通じる共生の思想から、酒鬼薔薇事件を読み直します。
