文芸録

書物私論

坂口安吾『堕落論』を読む|一般的な生活など存在しない

坂口安吾『堕落論』の本質はどこにあるのか。実はその核心は『日本文化私観』にある。なぜ安吾の言葉は今も刺さるのかを読み解く。
書物私論

太宰治とは何者だったのか|作家名を人間として読ませた文学

太宰治とは何者だったのか。本名・津島修治、代表作、生涯を整理しながら、太宰治という作家名がなぜ一人の人間のように読まれてきたのかを考える。
書物私論

深沢七郎『風流夢譚』とは何だったのか|天皇を夢に出した小説と嶋中事件

深沢七郎『風流夢譚』とは何だったのか。天皇一家を夢の中に登場させた小説は、なぜ嶋中事件へつながったのか。文壇の異端児だった深沢七郎の立ち位置、事件後の変化、赤尾敏・奥崎謙三・東アジア反日武装戦線との接点から、戦後日本に残った天皇という火種を読み解く。
書物私論

村上龍『五分後の世界』とは何か|なぜベトナムは諦めず、日本は諦めたのか

村上龍『五分後の世界』をベトナム戦争と重ねて考える。なぜベトナムは諦めず、日本は1945年に降伏したのか。もし日本が地下へ潜りゲリラ戦を続けていたら、アメリカが先に諦める可能性はあったのか。作品が描く「敗北しても終わらなかった日本」を読み解く。
書物私論

中原中也とは何者だったのか|たった一冊の詩集を残して30歳で死んだ詩人

中原中也とは何者だったのか。弟の死から始まった詩作、高橋新吉との出会い、長谷川泰子と小林秀雄、太宰治との接点、長男・文也の死、そして30歳で迎えた最期まで、生涯と作品を年譜に沿ってたどる。
書物私論

高橋新吉とは何者だったのか|『るす』と「五億年」、ダダから禅へ生きた詩人

「五億年経ったら帰って来る」。詩「るす」で知られる高橋新吉とは何者だったのか。愛媛での少年時代、放浪、ダダイズム、精神的危機、禅との出会い、戦争、結婚と家族、晩年まで、その生涯から高橋新吉という詩人をたどる。
書物私論

『ライ麦畑でつかまえて』とは|純粋であろうとすると精神病院に行くしかないのか

ライ麦畑でつかまえて』とはどんな小説なのか。ホールデンが嫌った大人の世界、ライ麦畑の意味、最後の療養施設をたどりながら、『純粋であろうとすると精神病院に行くしかないのか』という読後感から作品を考える。